ネイティブアプリとは何ですか?ネイティブアプリとハイブリッドアプリの違い
モバイルアプリの世界では、「ネイティブアプリとは」と「ハイブリッドアプリとは」という2つの一般的な概念を聞くことがありますが、それらの違いは何でしょうか?この違いについてより深く理解するために、以下の記事を見てみましょう。 1. ネイティブアプリとは? ネイティブアプリとは何ですか?ネイティブアプリとは、ネイティブアプリケーションとも呼ばれ、特定のプラットフォームまたはデバイス上で実行するために特別に開発されたソフトウェアです。 ネイティブとは何ですか?ネイティブアプリは特定のデバイスとオペレーティングシステム専用に構築されているため、デバイスのハードウェアとソフトウェアの使用を最適化できます。また、GPSなどの最新テクノロジーを活用して、さまざまなシステムで実行するために開発されたネイティブWebアプリやクラウドモバイルアプリと比較して、最適なパフォーマンスを提供することもできます。 2. ネイティブアプリの用途 ネイティブアプリとは何ですか?すでに理解しているはずですが、ネイティブアプリが何をするのか本当に理解していますか? SwiftとJavaは、主にAppleとGoogleによって使用されている2つのオープンソースプログラミング言語です。Xamarinは、C#プログラミング言語を使用してiOS、Android、およびその他のプラットフォームでネイティブアプリ開発を可能にするクロスプラットフォームソフトウェア開発ツールです。 ネイティブアプリという用語は通常、コンピューターにインストールされている写真、メール、連絡先アプリなど、MacやPCなどのオペレーティングシステム用のアプリを指します。 AppleのiOSとGoogleのAndroidは、2つの主要なモバイルオペレーティングシステムです。ネイティブアプリは、iOSの場合はObjective-CまたはSwift、Androidの場合はJavaなど、デバイスとそのオペレーティングシステムに適した言語で作成されます。 >>> もっと見る:日常生活に役立つ便利なアプリTOP15 ネイティブアプリはデバイスのオペレーティングシステム上で動作し、他の代替アプリよりも優れたパフォーマンスと柔軟性を提供します。複数のデバイス種類に対応したアプリを開発するには、種類ごとに個別のバージョンを作成する必要があります。 たとえば、Facebookアプリは当初、iOS、Android、モバイルWebで実行できるようにHTML5を使用して開発されました。ただし、これによりiOSのパフォーマンスが低下し、開発者はiOS専用のコードを作成する必要があります。 3. ネイティブアプリとハイブリッドアプリの違い ハイブリッドアプリ、Webアプリ、ネイティブアプリの違いは何ですか?多くの企業が依然としてネイティブアプリの使用を好むのはなぜですか? 3.1. ネイティブアプリ ネイティブアプリの概念と使い方を学んだ後、ネイティブアプリのメリットとデメリットについて見ていきましょう。 ネイティブアプリのメリット 速度:ネイティブアプリはプラットフォーム上で直接開発されるため、より高速に実行されます。多くの要素が事前に読み込まれているため、Webからのデータの読み込みにかかる時間が最小限に抑えられます。 デバイスの組み込みパフォーマンスを活用して、アプリケーションのパフォーマンスを最適化します。 オフラインでの作業機能:ネイティブアプリはインターネット接続がなくても機能します。これにより、飛行機、地下鉄、トンネルなどのオフライン環境でもアプリケーションを使用できるようになります。 使い慣れたエクスペリエンスを提供する:ネイティブアプリのインターフェイスはデバイス上の他のアプリに似ているため、ユーザーは簡単に適応できます。 アスペクト比を維持する:アスペクト比によって、さまざまなデバイスでの表示品質が決まります。ネイティブアプリは方向、サイズ、解像度を制御できるため、どのデバイスでも表示品質を維持できます。 AndroidのConstraintLayoutやiOSのAuto Layoutなどの機能を使用すると、すべてのデバイスで自動アスペクト比を維持できます。 ネイティブアプリのデメリット ネイティブアプリを開発する場合、次のようないくつかのデメリットが発生する場合があります。 ダウンロード時間:ネイティブアプリは、アプリストア (Apple App StoreまたはGoogle Play) からダウンロードした後にのみ使用できます。ダウンロードプロセスには時間がかかる場合があり、ユーザーは検索、規約への同意、インストールなどの一連の手順を実行する必要があります。 ユーザー数は、アプリストアの表示からアプリのインストールや使用に至るプロセスの各段階で減少する可能性があります。 柔軟性の欠如:開発者は一度に1つのプラットフォーム用のコードしか作成できません。つまり、iOSとAndroid用に2つの別々のチームを雇用する必要があります。これにより、開発コストが増加し、プロジェクト管理の柔軟性が低下します。 >>> もっと見る: Androidスマホ使用時におすすめアプリTOP15 高い開発コスト:ネイティブアプリ開発とは何ですか?費用はかかりますか?ネイティブアプリの開発には多くのリソースと時間が必要であり、開発コストの増加につながります。 各プラットフォームには個別のコードが必要となるため、開発コストとメンテナンスコストが増加します。ネイティブアプリの維持コストも高く、アプリ開発コスト全体の約15~20%を占めます。 長い開発時間:プラットフォームごとに個別のコードを記述する必要があり、ネイティブアプリの開発時間が長くなります。高品質のネイティブアプリを作成するには通常約18週間かかりますが、プロジェクトの複雑さに応じてこの時間が長くなる可能性があります。 定期的なメンテナンスとアップデートの必要性:アプリの魅力を維持するには、定期的なメンテナンスとアップデートが必要です。ユーザーは、新しいパッチやアップデートが利用可能になったときにアプリを更新する必要がありますが、これを怠ると満足度が低下する可能性があります。 3.2.ハイブリッドアプリ ネイティブアプリとは何であるかはご存知だと思いますが、ネイティブアプリとハイブリッドアプリの違いを明確に理解していますか? ハイブリッドアプリは、Webアプリの柔軟性とネイティブアプリのパフォーマンスを組み合わせます。HTML、CSS、JavaScript、Flutterなどのテクノロジーを使用することで、ハイブリッドアプリをアプリストアからインストールし、AndroidやiOSなどのさまざまなプラットフォームで動作させることができます。 ハイブリッドアプリは、Webアプリの柔軟性とネイティブアプリのパフォーマンスを組み合わせているため、プラットフォームごとに個別のコードを記述する必要がなく、クロスプラットフォームアプリ開発に最適です。 Webアプリとネイティブアプリの違いについて詳しくは、Newwave Solutionsの他の記事をご参照ください。 4. Webアプリ、ハイブリッドアプリ、ネイティブアプリの用途 企業、特に大企業は、可能な限り最大の顧客ベースに到達するために、アプリの種類を組み合わせて使用する必要があることがよくあります。利用目的に最適なアプリの種類を決定する前に、次の要素を考慮することをお勧めします。 […]
アプリ開発 May 10, 2024To Quang Duy(トー・クアン・ズイ)氏はベトナムの大手ソフトウェア開発会社であるNewwave SolutionsのCEOです。彼は卓越したテクノロジーコンサルタントとして認められています。
Vue.JSとは?Vue.JSの特徴、メリット、利用時の注意点
Vue.jsとは、JavaScriptを使ったアプリ開発のエンジニアに注目されている技術のひとつです。Vue.jsを利用することで、アプリ開発の効率化や品質向上を図ることができます。本記事では、Vue.jsとは何かという概要から、Vueフレームワークを利用するメリットや特徴、注意点などをご紹介します。 また、プログラミング言語に関する情報も提供していますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 1. Vue.JSとは? Vue.js、または単にVueは、アプリ開発中にユーザーインターフェイスを構築するためのJavaScriptフレームワークです。Vue.jsは単なるライブラリではなく、プログレッシブ・フレームワークのコンセプトに基づいて設計された強力なフレームワークです。開発者のEvan You氏が提唱したプログレッシブ・フレームワーク(段階的に適用できる構造)という概念のもとで設計されています。 Vue.jsは単なるツールではなく、シンプルなプロジェクトから複雑なアプリケーションまで、インターフェースを構築するためのオープンチャンスです。デプロイ後もアプリケーションが成長し続ける中で、Vue.jsは重要なサポート・ソースです。仕様が徐々に変更されたり、新しい機能が次々と追加されたりすると、元のフレームワークについていくことが難しくなることがあります。しかし、Vue.jsであれば、既存のアプリケーションへの組み込みや新機能の追加による拡張が容易に行え、あらゆる要件に柔軟に対応することができます。 例えば、既存のWordPressサイトの一部にVue.jsを使ってユーザーインターフェースを構築することができます。 2. Vue.JSの特徴 Vue.jsは、ユーザーから見える部分をシンプルかつ高速に対応できるフレームワークです。また、開発チーム間で作業を共有しやすい形式でファイルを処理することで、開発を効率化できるのも特徴です。 2.1. 仮想DOMによる高速にレンダリングする Vue.jsは、ウェブページの読み込みと実行を素早く行うことができる、スピード性能に優れたフレームワークです。これは、Vue.jsが「仮想DOM(Document Of Model)」と呼ばれる仕組みを使っているためです。 仮想DOMは、ウェブページの要素をJavaScriptのパーツとして管理し、差分だけを再描画します。画面に変化があったときにWebページ全体を再描画する必要がないため、スムーズな表示が可能です。 >>> もっと見る:【最新】Djangoとは何か?Pythonの人気があるフレームワーク 2.2. データの変更を自動的に反映する アプリの構造はMVCパターンで「Model」、「View」、「Controller」という3つの機能に分かれています。Vue.jsは、このモデルの「View」、つまり視覚的な部分をうまく処理するフレームワークです。 Modelは、データの管理や保存、外部入出力、内部操作などのロジック関連の処理を担当します。Viewは、ユーザーの入力や操作を受け付けたり、画面表示などのUI関連の処理を担当します。 ViewModelはModelとViewの状態を監視し、状態に変化があれば必要に応じてそれぞれに通知します。さらに、仮想DOMはロジックとユーザーインターフェースの分離を助け、状態を追跡しながら処理を行います。 2.3. 機能ごとにファイルを分割する Vue.jsは、ひとつのファイルにHTML、CSS、JavaScriptを記述できるvueファイルを扱うことが可能です。ブラウザはvueファイルをそのままでは扱うことができないため、 コンパイラを通してHTMLファイル、CSSファイル、JavaScriptファイルなどに変換します。この仕組みをシングル・ファイル・コンポジション(SFC)と呼びます。vueファイルを機能ごとに分割して処理するメリットは、作業の分担がしやすいことです。 2.4. Vue.JSでシングルページアプリケーションが簡単に開発できる Vue.jsはシングルページアプリケーション(SPA)の開発に適しています。シングルページアプリとは、ウェブサーバーから情報を読み込んでJavaScriptで上に表示し、ページ遷移を行わずに更新が必要な部分だけを再描画するアプリのことです。つまり、ウェブサーバーとの通信コストを削減し、素早く画面を切り替えることができます。 2.5.使いやすく、コストパフォーマンスが高い JavaScriptのフレームワークは、それぞれ独自の記号を持っています。Vue.jsはHTMLに近い書き方ができるため、ReactやAnglerよりも理解しやすいと感じる方も多いのではないでしょうか。また、日本語の文章教材や、動画コンテンツによるオンライン学習サービスなど、学習をサポートする教材も充実しています。 >>> もっと見る: Laravelとは? Laravelを使う際の11個の特徴と注意点 3. Vue.JSのメリット 3.1. データが同期される Vue.jsは、内部で管理されているデータをシームレスに画面に反映させるリアクティブシステムを持っています。リアクティブシステムとは、データ同士が連動し、どちらかのデータが更新されると、もう一方のデータも更新される仕組みのことです。具体的には、JavaScriptで処理されたデータと、Viewとしてユーザーに表示されるDOMデータの同期を指します。データ同士を結びつける処理はデータバインディングと呼ばれます。 データを同期させるためには、HTML要素に特別な属性を与える必要があります。属性はディレクティブと呼ばれ、その名前はVue.jsが提供する属性であることを示す”v-“で始まります。v-bindは、JavaScriptのデータが更新されるとDOMのデータも更新される一方向のバインドとしてデータを定義するディレクティブです。v-modelは、双方向のバインドデータを定義するディレクティブで、v-bindの操作に加えて、ユーザーがフォームからデータを入力するたびにJavaScriptのデータも更新します。 3.2.小さな部品を組み合わせてアプリを作る Vue.jsはコンポーネントを組み合わせてアプリケーションを構築します。コンポーネントとは、それ自体が完結できるプログラム(関数)に分割された小さな部品のことです。そのため、コンポーネントは何度でも使えるように再利用性が高い必要があります。コンポーネントを使うことで、一貫性を保ちやすくなるため、開発効率の向上が期待できます。 3.3.ウェブフロントエンド開発 Vue.jsは、Web開発における「フロントエンド開発」に特化したフレームワークです。フロントエンド開発とは、ユーザーのWebブラウザ上で動作し、画面を制御するプログラムを開発する部分を指します。Webアプリケーションでは、ユーザーとWebサーバーとのやりとりが頻繁に発生します。SPAでは、ほとんどの処理がユーザーのブラウザ側で完結するため、サーバーとの通信を最小限に抑えることができます。 4. まとめ Vue.jsはJavaScriptフレームワークの中でも注目度が高く、多くのメリットがあり、需要が高まっています。特にVue.jsは現在の開発現場で役立つ機能が多いため、今後Vue.jsを使った開発に携わるエンジニアは、Vue.jsの基礎から学んでおきましょう。 Vueフレームワークを使った開発パートナーをお探しなら、Newwave Solutions Japanにご相談ください。Vue.jsをベースに、柔軟な画面切り替えが可能なダイナミックなWebアプリケーションを開発し、お客様のあらゆるご要望にお応えします。Vue.jsの中で、当社の創造性は、優れたユーザー体験を提供するだけでなく、今日のデジタル時代におけるビジネスの繁栄を支援します。 Newwave Solutions […]
Newwave SolutionsはGoodFirmsより「トラステッド・チョイス・アワード2023」の受賞者として表彰された
この度、Newwave SolutionsはGoodFirmsから「Trusted Choice Award 2023」を受賞しました。この賞は、GoodFirmsのプラットフォームに登録されている企業の中で、一流のサービスと世界レベルの顧客体験を継続的に提供している企業として、最も高い評価を得ている企業を表彰するものです。 GoodFirmsは、「このような高いレベルの顧客サービスと満足度を提供しているNewwave Solutionsを表彰できることを嬉しく思います」と述べています。 1. Newwave Solutionsが「Trusted Choice Award(トラステッド・チョイス・アワード)」を受賞した理由は? GoodFirmsのTrusted Choice Awardを受賞するには、少なくとも30件以上のレビューを集め、4.5以上のサービス評価を獲得している必要があります。 Newwave Solutionsは、サービス提供の面で持続的な進歩を見せており、そのおかげで、可能な限り多くのユーザーのレビューと良い評価を集めることができました。 最も人気のあるB2Bリスト、評価、レビュープラットフォームであるGoodFirmsは、Newwave Solutionsの比類のない経験と実際のユーザーのレビューと評価を考慮し、Newwave Solutionsを評価しました。Newwave Solutionsが集めたレビューの数が最も多く、ベトナムでトップのソフトウェア開発会社、ベトナムでトップのWeb開発会社としての地位を裏付け、GoodFirmsは2023年の「Trusted Choice」に選ばれました。 日本とベトナムにオフィスを構えるNewwave Solutionsは、ソフトウェア開発ソリューション、ウェブサイト開発、モバイルアプリ開発、ブロックチェーン開発など、プロフェッショナルなWeb開発サービスを展開しています。アイデアの構想から運用まで、Newwave Solutionsはすべてのプロセスを細心の注意を払って担当します。Newwave Solutionsは、フィンテック、エドテック、医療技術、不動産など、さまざまな業界にサービスを提供しています。 2.「Trusted Choice Award」の受賞は、Newwave Solutionsにどのようなメリットをもたらすか? Trusted Choice Awardは、GoodFirmsのプラットフォーム上にある本物のユーザーレビュー、つまり顧客の声に基づいています。レビューは、そのクライアントからのものです。 この時代の企業は、従来のアプローチから脱却し、ニーズの変化や技術の進歩に対応することに重点を置くべきです。時代の流れに対応し、変革することが最優先事項で、これはNewwave Solutionsが実践していることです。同社は、創造性を発揮し、革新的なモデルを試行錯誤しながら、総合的な価値を提供することで、卓越したソフトウェア開発サービスを提供してきました。 この認定を受けるために、Newwave SolutionsはGoodFirmsのプラットフォーム上のユーザーレビューに基づく厳格な評価を受ける必要がありました。評価には、サービス内容、検証された顧客レビュー、評価などが含まれます。このような分析は、Newwave Solutionsの能力、競合他社との差別化、市場での地位に関する戦略的情報を引き出すのに役立ちました。 「良いレビューがあれば、さらにサービスの最適化を図ることができます。もしあまり良くないレビューがあれば、より良いサービスを提供することができます。しかし、ユーザーからの実際のフィードバックが多ければ多いほど、GoodFirmsのページでの掲載順位は上がります。一般的に、このような賞はユーザーに安心感を与えます」とGoodFirmsは述べました。 最近、オンライン・デジタルビジネスを行うことは、より多くの競合他社が優位に立とうと躍起になっていることは困難になっています。独自のユーザーレビューとGoodFirmsのTrusted Choice Awardのような貴重な評価は、Newwave Solutionsがポジティブな変化をもたらすのに役立っています。評判の高いB2Bプラットフォームからのこのような賞は、サービスプロバイダーの品質を顧客に安心させる最良の手段です。Newwave Solutionsは、このような賞を受賞したことで、知名度が上がり、より良いビジネス成長を遂げることができることを期待しています。 3. GoodFirmsの「Trusted Choice Award」とは? GoodFirmsのTrusted Choice Awardは、顧客サービスの基準を超え、顧客から喜びのフィードバックを受けた企業を表彰することを目的としています。受賞企業は、顧客から寄せられたレビューの数と評価に基づいて決定されます。 高評価を集める 30件以上のレビューと4.5以上の評価を得たブランドのみが「Trusted Choice Award」を受賞できます。GoodFirmsのTrusted […]
AI OCR: 効果的な開発サービス選びの秘訣
技術開発や製造の現場だけではなく、最近ではスマートフォンの機能や自動運転技術などにも活用されていることで知名度が高まっていくAI(人工知能)は、あらゆる分野での活躍が期待されています。本記事では、AI OCR(文字 認識 AI)とは何か、AI OCRとOCRの違い、メリットという基礎知識から、OCR最新技術の選定・導入時に注意すべき3つのポイントとその解決策と具体的な活用事例について解説します。 1. AI OCRとは? AI OCRとは 、画像データに記載された文字をデータ化するOCRに、AIを搭載した技術のことです。AI OCRを活用すると、従来は読み取りが難しかった手書き文字の認識精度が向上します。手作業で行っていた帳票のデータ入力作業が効率化するため、業務の生産性が高まる点がメリットです。AI OCRは、製造業、金融機関、自治体等、さまざまな業界で導入されています。 さらにAI OCRは、従来のOCRでは難しかった手書きの文字列や、非定型フォーマット文書の文字の認識が可能といったメリットがあり、その適用可能な業務範囲の広さが、注目を浴びているのです。 2. AI OCRとOCRの類似点と違い 2.1. 識字率(文字の認識精度)が高い 従来のOCRは、あらかじめ決められたロジックの範囲内でしか、文字の識別を行えませんでした。しかしAI OCRはAIの特徴である深層学習(ディープラーニング)などの技術により、識字率(文字の認識精度)が向上していきます。具体的には乱筆文字,区切り線のないフリーフォーマットの手書き文字,罫(けい)線被り文字などの複雑な手書き文字の読み取りが可能になります。 2.2. 多様なフォーマットの帳票に対応できる 従来のOCRは、事前に読取位置や項目など、読み取り対象の書類の詳細を定義する作業が必要でした。しかしAI-OCRならAIが読取位置や項目を自動抽出してくれるため、事前の面倒な設定が不要になります。請求書や納品書、発注書など取引企業ごとに様式が異なる非定型帳票、契約書などの任意様式の文書の文字認識が可能です。 2.3. RPAとの連携でさらに業務効率が向上 従来のOCRでは、例えば紙の請求書の情報を会計システムなどに入力しようとした時、情報ごとの対応付けや部門、科目などの仕分けなど、人手による作業が残っていました。また、そもそも決まったフォーマットの帳票しか対応できない点も、大きな足かせとなっていました。 3. AI OCRの種類 3.1. 汎用×定型フォーマット型 読み取る帳票の種別は特に限定されていない「汎用」ですが、読み取る帳票のフォーマットは「定型」となるタイプです。そのため帳票のフォーマットを定義したうえで、文字 認識 AIなどの指定を行う必要があります。定型フォーマットを使うため、OCR最新技術やOCR Deep Learningを利用した文字等の抽出精度は高くなるものの、事前の設定準備に時間がかかってしまうデメリットがあります。 3.2. 汎用×非定型フォーマット型 読み取る帳票の種別は「汎用」となりますが、読み取る帳票のフォーマットは「非定型」となるタイプです。AIに帳票のフォーマットを学習させることで、人間が行うフォーマットの定義作業が不要です。一方、学習に必要なデータ収集や学習させるために時間がかかるデメリットがあります。また、AI-OCRとはなどの語句が学習に使用され、読み取った帳票の中に新規フォーマットが紛れていた場合には、事前に学習されていないことから読み取りができなかったり、読み取り精度が低くなるケースもあります。 4. 業務特化×非定型フォーマット型 読み取る帳票の種別は「特定種別」で、帳票のフォーマットは「非定型」となります。あらかじめ導入時にAIへのフォーマット学習が済んでいるので、ユーザーがAI-OCRと文字 認識 AIなどを学習させる手間がかからず、多岐にわたるフォーマットの帳票を読み取ることが可能です。そのため、処理する対象の帳票が請求書や納品書などに限定されていて、大量の作業が発生する企業の場合は多大な業務の効率化が期待できます。ただし、特定の帳票に限定されるというデメリットがあります。 5. 適切なAI OCRサービスを選ぶ方法 5.1. 読み取り精度が実運用に耐えられるか AI-OCRで一番抑えるべき要素は許容できる程度に精度が高いかどうかです。誤字が多発するようでは、データ化後の修正時間に多く稼働をとられてしまい、直接入力したほうが早い、といった事態を招きかねません。導入前に、現場で使っている実書類で読み取りテストを行い、どの程度読み取れるかを確認すると、実運用で耐えられるかどうかを確認できるのでオススメです。 5.2. 設定やアップロードが簡単にできるか 精度が高くても、設定やアップロードの操作が複雑では、運用を回せるようになるまえに断念してしまう可能性があります。操作方法をデモIDやトライアル契約をして実際に操作が習得できるか確認しましょう。 […]
OCRとは何か?5利点で会社の成長をサポート
DXやSDGsの取り組みが活発化する現在、紙書類のデジタル化やペーパーレス化に取り組む企業が増えています。OCRはますます注目を集めている技術です。OCRは古くから使われている技術ですが、近年改めて注目されています。OCRとはの基礎や活用するメリット、実際に導入している企業の事例などをわかりやすくご紹介します。紙の文書のデジタル化や生産性の向上に関する課題に直面している場合は、このガイドをご覧ください。 1. OCRとは何か(文字認識)? OCRとは何ですか?紙に印刷された文字は、印刷された文字や手書きの文字をカメラやスキャナなどの光学的手段でデータとして取り込み、OCR技術でデコード(文字認識)することでテキストデータに変換できます。コピーして業務システムに貼り付けたり、システム上で検索したりすることが簡単に行えます。 そのため、紙に書かれた文字をデジタルデータとして利用するには、まず人間がそれを読み取ってテキストに変換する必要があります。これをデータ入力といいます。しかし、ただ文字を入力するだけでは非常に非効率で時間もかかります。OCRは人間に代わってこの作業を実行します。 2. OCRの重要性と利点 2.1.データ入力タスクの簡素化 請求書や書類などのデータを手動で入力するのは時間がかかり、エラーが発生する可能性が高くなります。多くの企業では、月初めに書類の入力量が急増し、時間外の処理が必要になる場合があります。OCRテクノロジーを実装することで、スキャンを通じて文書を簡単に保存できるため、データ入力の労力が大幅に軽減されます。 2.2.保存されたデータの効果的な取得 紙文書をスキャンしてデジタルデータに変換し、文書の内容からキーワード検索することができます。通常のスキャナーは文書を画像形式で保存するため、文書の内容を見ないと判断するのは困難です。しかし、OCRを適用することでテキストデータに変換され、キーワードによる検索が容易になります。これにより、必要な文書をすばやく見つけたり、重要なテキストを取得したりできます。OCRを使用して画像データをテキストに変換することも、データ量を削減し、メモリ領域を節約するのに役立ちます。 2.3.ドキュメントの簡単な変更と変換 OCR技術はデータをデータに変換するだけでなく、Word、Excel®、PowerPoint®などの形式にデータを変換することもできます。これにより、ビジネス文書の修正が容易になります。紙の文書を変更する場合、段落、表、または図の位置を変更し、変更を加えた後に文書を再印刷することが必要になる場合があります。しかし、デジタルデータを使用すると、精密な修正が可能で、段落のズレも自動で修正され、画像の位置も簡単に変更できます。これにより、時間のかかる非効率なタスクが効率化されます。 3. OCRが文字をデータに変換する仕組み 3.1.ドキュメントのイメージング 帳票や書類などの書類をスキャナーやカメラを使って画像データに変換します。変換の際は精度を高めるため、原稿の表面を汚さないように注意してください。 3.2.レイアウトの確認 画像データの配置をご確認ください。文字、方眼、写真などの構造を理解し、それを文字として解釈する方法を検討します。 請求書など毎回レイアウトが変わる文書を非定型文書と呼びますが、その都度レイアウトを指定する必要があり、非定型文書に対応した機能が必要です。 3.3.文字列認識 行、列、見出しなどを識別し、文字がどのように文を形成するかを決定します。OCRは通常、各文字を個別に調べますが、AI-OCRは通常、文字のグループを認識して区別します。 3.4.文字認識 文字列を見て、各文字の特徴的な点を個別に特定してみましょう。文字に色が付いていたり、文字がかすれていると精度が落ちますのでご注意ください。また、OCRが読み取るすべてのデータを信頼しないでください。これは、フォームに記入する人が間違った情報を入力した可能性があるためです。 3.5.フォーマットされた出力 OCRは文書をデータ化してファイルとして出力できます。Excel形式での出力が多いようですが、テキストデータやPDFなど複数の出力形式もあります。一般化する今回はOCRの基本から活用例までをご紹介します。OCRを利用すると作業が効率化されるだけでなく、文書情報をデータとして扱うことができます。 企業がドキュメント関連の業務効率化やデータ利活用の促進に課題を抱えている場合は、ここで取り上げた情報に基づいてOCRの導入をご検討ください。 Newwave Solutions Japanは、ベトナムで長年ソフトウェア開発に従事してきた会社です。当社には、日本のクライアント向けのOCRプロジェクトの開発と提供において12年以上の経験があります。OCR開発サービスにご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。どんな細かなご質問にもお答えいたします。 Related Posts VB.NETはどんなプログラミング言語?VB.NET言語の特徴とできること プログラミング言語Pythonとは?パイソンプログラミングのメリットと初心者向けの使い方 アプリ言語の種類 – プログラミング言語紹介 | 2024年 【初心者向け】C言語とは?C言語の特徴やできることをわかりやすく解説
NestJSとは? NestJSの特徴、およびNode.jsのメリット
JavaScriptによるバックエンド開発の主流とされていたExpressを凌駕し、シェアを二分するまでに発展したNestJSは、今後のWeb開発において重要なフレームワークとされています。NestJSは、Node.jsを使用して、効率的かつ柔軟にサーバーサイドのアプリケーションを開発するためのフレームワークです。本記事では、NestJSとは何か、その特徴、メリット・デメリット、そして基本的な使い方について詳しく説明します。 1. NestJSとは? NestJSは、サーバーサイドのアプリケーションを構築するためのフレームワークで、最新の「JavaScript」で開発されており、「TypeScript」も利用可能です。オブジェクト指向プログラミング、関数プログラミング、そしてリアクティブプログラミングの要素を組み合わせて構築されている点が、NestJSの特徴です。 1.1. バックエンド開発のフレームワーク NestJSは、Node.js上で動作するバックエンド開発のためのフレームワークです。Node.jsは、もともとユーザー側で動作するJavaScriptをサーバー側で実行できるプラットフォームであり、Node.jsを導入することで、サーバー側でのJavaScriptによる実装が可能になります。 1.2. NestJSはTypeScriptで構築されている NestJSは、Node.js上で動作するバックエンド開発のフレームワークです。フロントエンド開発においては、JavaScriptやTypeScriptが主流ですが、NestJSを用いることで、バックエンド開発もTypeScriptで統一することができるようになります。近年はさまざまな現場でTypeScriptが採用される中、バックエンド開発にはJavaScript(Node.jsを利用した場合)やPHP、Pythonなどが用いられることが多いです。NestJSを導入すれば、普段からTypeScriptを使って開発をしている人が、そのままバックエンド開発に着手できます。 1.3. NestJSが活躍している現場 NestJsは、Node.js上で動作するバックエンド開発のフレームワークです。日本においてはベンチャー企業が使用することが多いですが、国外ではグローバル企業がWebサービスの開発にNestJSを採用した例が目立ちます。Webアプリケーションの開発では、REST APIやGraphQLアプリケーションなどが、NestJSによって開発されることが増えています。 2. NestJSの特徴 2.1. Angularにインスパイアされたフレームワーク AngularとNestJSは、JavaScriptやTypeScriptで構築されるWebアプリケーション開発において異なる役割を果たす2つのフレームワークです。AngularはクライアントサイドのWebアプリケーションを構築するためのフレームワークであり、一方でNestJSはNode.jsを使用してサーバーサイドアプリケーションを構築する専用のフレームワークです。これらのフレームワークは、開発される「場所」が異なるため、それぞれがNode.jsとフレームワークを利用して独自の特性を持っています。 2.2. Expressを発展させて作られている NestJSはExpress.jsをベースとして開発されたフレームワークで、似ている点が5つあります。 ミドルウェア機能 ルーティング 「TypeScript」サポート モジュール化 DIコンテナ 3. NestJSの基本的な使い方 ここからは、NestJSの基本的な使い方を、以下の流れに沿って説明していきます。 Node.jsをインストールしよう Nest CLIをインストールしよう プロジェクトを新規作成しよう これからNestJSを学習したいと考えている方は、ぜひご参考にしてください。 さらに、django とは何か、lavarel とは何かについてのドキュメントも提供しています。必要であれば参照してください。 4. NestJSのメリット 4.1. 「TypeScript」の型を使って効率的な開発ができる NestJSの利点は、「TypeScript」の型を活用して効率的な開発が可能な点です。TypeScriptは、「JavaScript」に静的型付けを導入した上位互換のスクリプト言語であり、開発中に型エラーを早期に検出できます。このため、開発者は実行時のエラーを事前に回避でき、コードの品質向上が期待できます。型が存在し、エラーが容易に検知されるこの利点は、高い保守性に繋がり、実際の開発現場において作業効率の向上に寄与します。Node.jsをベースにした NestJS は、これらの特長を活かしてフレームワークとして多くの開発者に支持されています。 4.2. Expressの機能やライブラリをそのまま使える NestJSはExpressを基盤にしているため、Expressの機能やライブラリを直接利用できます。既存のExpressアプリケーションをNestJSに移行することも容易であり、Expressが提供する豊富なライブラリを活用することで、開発者は柔軟にアプリケーションを拡張することができます。 4.3. Nest CLIで各種テンプレートを生成できる Nest CLIは開発者が希望に応じてテンプレートを変更できる柔軟性も持っています。開発者は、必要に応じて依存関係やミドルウェア・パッケージなどを自由に追加でき、プロジェクトに最適なカスタムテンプレートを作成できます。アプリケーションの基本構造を自動的に生成でき、Nest CLIを使用してテンプレートを容易に使用または変更することで、開発者は効率的に作業を進めることができます。 4.4. […]
画像認識とは?最新の画像認識活用事例5選
近年、人工知能やAI技術は多くの分野で重要な役割を果たすようになっています。特に「画像認識」はこの技術の適用例として注目されています。AI画像認識は重要なマイルストーンと考えられており、利便性と画像を正確に解決する機能をもたらします。 AIを活用したサービスとして「画像認識」が注目を集めていることをご存知ですか?今回はご参考までに、この「画像認識」の詳しい仕組みと活用例を紹介します。 1. 画像認識とは? 「画像認識」は、画像の中にあるものを分析し、画像内の人物や物体を認識する技術です。画像認識はパターン認識の一種であり、近年ではディープラーニングと呼ばれる手法によりさらに精度が向上し、様々な分野での活用が進んでいます。 人間の場合、過去の経験から画像内の誰(何)であるかを判断することができます。しかし、コンピュータには人間のような「経験の蓄積」がないため、その経験を活かして画像の中の人物(物体)を識別することはできません。 しかし、AIを活用すれば、コンピュータは大量の画像データから人物(物体)の特徴を学習できるようになります。そのため、学習データに基づいて「画像内の人物(物体)を識別する」ことが可能です。 この画像認識技術はさまざまな分野で活用されています。例えば、防犯の分野では、IoTと組み合わせることで「防犯カメラの映像から人物を特定する」ことが可能となり、これにより従来よりも早く犯人を特定でき、犯罪を抑止することが可能になります。 2. 画像認識でできることと画像認識問題点 2-1.画像認識でできること できること 分類 「何が写っているか」を識別する 物体分類 画像に写っている「物体」が「何か」を識別 例)「犬」「木」「ベンチ」など シーン認識 画像に写っているさまざまなものから、全体の「シーン」を認識する 例)犬や木やベンチが写っている「公園」など 検出 「何がどこに写っているか」を検出する 物体検出 画像に写っている「物体」が「何か」だけでなく、「どこに」写っているかも検出 例)大勢の人の中から「人物A」が「どこにいるか」を特定する、など 領域検出 画像の中で、「物体」とそれが写っている「領域」を検出する 例)この部分は「人」、その下は「道路」上の部分は「空」など 2.2.画像認識問題点、課題 画像認識技術は以上のようなことができます。一方で、現段階ではまだ克服できない画像認識問題点や課題も残されています。 高精度な画像認識を実現するには大量の画像データが必要 情報セキュリティやプライバシー保護に配慮が必要 誤認識は決してゼロにはならない 「なぜそのように認識・判断したか」の根拠が不明 「破滅的忘却」が起こる 3. 画像認識の種類と最新の画像認識活用事例5選 画像認識技術にはまだ解決すべき課題がいくつかありますが、多くの利点があり、すでに多くの場所で使用されています。 そこで現在実用化されている画像処理技術の種類と活用例を紹介します。 物体認識:自動運転など 異常検出:不良品検出、画像診断など 画像キャプションの作成:視覚障害者向けに画像説明を自動的に読み上げるなど 顔認識:セキュリティ、キャッシュレス決済など 文字認識:メッセージの自動分類、データ入力、自動翻訳など 3.1. 物体画像の認識 まず、最も基本的な「物体認識」だと考えられます。 「2-1.画像認識でできること」で説明した「物体の分類」と「物体の検出」を行います。この技術が使用される代表的な例は、自動運転車です。物体検出により、走行可能な道路、標識の位置と標識の内容、周囲の人や物体など避けるべき物体の位置とその距離を判断することができます。 3.2.異常検知 「異常検知」は、画像認識を利用して、同種の物体の異常箇所を検知する技術です。主に以下のような場面で使用されます。 製造業:生産現場での製品検査の自動化、不良品の検出など 医療:CTやMRIなど検査画像から病気の有無を診断する「画像診断」 インフラ:設備の劣化検知など 検出精度を高めるには大量の画像データを使った学習が必要ですが、AIは自動で行うことができるため、人間が行うよりも効率が良いため、今後も広く使われていくでしょう。これは有望な分野です。 […]