Vue.JSとは?Vue.JSの特徴、メリット、利用時の注意点
Vue.jsとは、JavaScriptを使ったアプリ開発のエンジニアに注目されている技術のひとつです。Vue.jsを利用することで、アプリ開発の効率化や品質向上を図ることができます。本記事では、Vue.jsとは何かという概要から、Vueフレームワークを利用するメリットや特徴、注意点などをご紹介します。
また、プログラミング言語に関する情報も提供していますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
1. Vue.JSとは?
Vue.js、または単にVueは、アプリ開発中にユーザーインターフェイスを構築するためのJavaScriptフレームワークです。Vue.jsは単なるライブラリではなく、プログレッシブ・フレームワークのコンセプトに基づいて設計された強力なフレームワークです。開発者のEvan You氏が提唱したプログレッシブ・フレームワーク(段階的に適用できる構造)という概念のもとで設計されています。
Vue.jsは単なるツールではなく、シンプルなプロジェクトから複雑なアプリケーションまで、インターフェースを構築するためのオープンチャンスです。デプロイ後もアプリケーションが成長し続ける中で、Vue.jsは重要なサポート・ソースです。仕様が徐々に変更されたり、新しい機能が次々と追加されたりすると、元のフレームワークについていくことが難しくなることがあります。しかし、Vue.jsであれば、既存のアプリケーションへの組み込みや新機能の追加による拡張が容易に行え、あらゆる要件に柔軟に対応することができます。
例えば、既存のWordPressサイトの一部にVue.jsを使ってユーザーインターフェースを構築することができます。
2. Vue.JSの特徴
Vue.jsは、ユーザーから見える部分をシンプルかつ高速に対応できるフレームワークです。また、開発チーム間で作業を共有しやすい形式でファイルを処理することで、開発を効率化できるのも特徴です。
2.1. 仮想DOMによる高速にレンダリングする
Vue.jsは、ウェブページの読み込みと実行を素早く行うことができる、スピード性能に優れたフレームワークです。これは、Vue.jsが「仮想DOM(Document Of Model)」と呼ばれる仕組みを使っているためです。
仮想DOMは、ウェブページの要素をJavaScriptのパーツとして管理し、差分だけを再描画します。画面に変化があったときにWebページ全体を再描画する必要がないため、スムーズな表示が可能です。
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2.2. データの変更を自動的に反映する
アプリの構造はMVCパターンで「Model」、「View」、「Controller」という3つの機能に分かれています。Vue.jsは、このモデルの「View」、つまり視覚的な部分をうまく処理するフレームワークです。
Modelは、データの管理や保存、外部入出力、内部操作などのロジック関連の処理を担当します。Viewは、ユーザーの入力や操作を受け付けたり、画面表示などのUI関連の処理を担当します。 ViewModelはModelとViewの状態を監視し、状態に変化があれば必要に応じてそれぞれに通知します。さらに、仮想DOMはロジックとユーザーインターフェースの分離を助け、状態を追跡しながら処理を行います。
2.3. 機能ごとにファイルを分割する
Vue.jsは、ひとつのファイルにHTML、CSS、JavaScriptを記述できるvueファイルを扱うことが可能です。ブラウザはvueファイルをそのままでは扱うことができないため、 コンパイラを通してHTMLファイル、CSSファイル、JavaScriptファイルなどに変換します。この仕組みをシングル・ファイル・コンポジション(SFC)と呼びます。vueファイルを機能ごとに分割して処理するメリットは、作業の分担がしやすいことです。
2.4. Vue.JSでシングルページアプリケーションが簡単に開発できる
Vue.jsはシングルページアプリケーション(SPA)の開発に適しています。シングルページアプリとは、ウェブサーバーから情報を読み込んでJavaScriptで上に表示し、ページ遷移を行わずに更新が必要な部分だけを再描画するアプリのことです。つまり、ウェブサーバーとの通信コストを削減し、素早く画面を切り替えることができます。
2.5.使いやすく、コストパフォーマンスが高い
JavaScriptのフレームワークは、それぞれ独自の記号を持っています。Vue.jsはHTMLに近い書き方ができるため、ReactやAnglerよりも理解しやすいと感じる方も多いのではないでしょうか。また、日本語の文章教材や、動画コンテンツによるオンライン学習サービスなど、学習をサポートする教材も充実しています。
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3. Vue.JSのメリット
3.1. データが同期される
Vue.jsは、内部で管理されているデータをシームレスに画面に反映させるリアクティブシステムを持っています。リアクティブシステムとは、データ同士が連動し、どちらかのデータが更新されると、もう一方のデータも更新される仕組みのことです。具体的には、JavaScriptで処理されたデータと、Viewとしてユーザーに表示されるDOMデータの同期を指します。データ同士を結びつける処理はデータバインディングと呼ばれます。
データを同期させるためには、HTML要素に特別な属性を与える必要があります。属性はディレクティブと呼ばれ、その名前はVue.jsが提供する属性であることを示す”v-“で始まります。v-bindは、JavaScriptのデータが更新されるとDOMのデータも更新される一方向のバインドとしてデータを定義するディレクティブです。v-modelは、双方向のバインドデータを定義するディレクティブで、v-bindの操作に加えて、ユーザーがフォームからデータを入力するたびにJavaScriptのデータも更新します。
3.2.小さな部品を組み合わせてアプリを作る
Vue.jsはコンポーネントを組み合わせてアプリケーションを構築します。コンポーネントとは、それ自体が完結できるプログラム(関数)に分割された小さな部品のことです。そのため、コンポーネントは何度でも使えるように再利用性が高い必要があります。コンポーネントを使うことで、一貫性を保ちやすくなるため、開発効率の向上が期待できます。
3.3.ウェブフロントエンド開発
Vue.jsは、Web開発における「フロントエンド開発」に特化したフレームワークです。フロントエンド開発とは、ユーザーのWebブラウザ上で動作し、画面を制御するプログラムを開発する部分を指します。Webアプリケーションでは、ユーザーとWebサーバーとのやりとりが頻繁に発生します。SPAでは、ほとんどの処理がユーザーのブラウザ側で完結するため、サーバーとの通信を最小限に抑えることができます。
4. まとめ
Vue.jsはJavaScriptフレームワークの中でも注目度が高く、多くのメリットがあり、需要が高まっています。特にVue.jsは現在の開発現場で役立つ機能が多いため、今後Vue.jsを使った開発に携わるエンジニアは、Vue.jsの基礎から学んでおきましょう。
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To Quang Duy(トー・クアン・ズイ)氏はベトナムの大手ソフトウェア開発会社であるNewwave SolutionsのCEOです。彼は卓越したテクノロジーコンサルタントとして認められています。LinkedInやTwitterで彼とつながりましょう。